2012年1月2日月曜日

思考を支配する古いコントロールドラマを手放す

コントロールドラマはどこでも起こり得る。職場、買物の途中、誰か大事な相手と話をしている時などである。最初は私達は、新しい気持で心を広く開いている。しかし次に何かが起こる。状況が一転してストレスに満ちたものになり、自分が古いコン卜ロ-ルドラマに舞い戻ってしまったのを発見する。 大いなる自己のエネルギーを保とう、観察者の立場を維持しようと必死になるけれど、 自分の他の部分は防衛的な行助を続けている。。自分の行為を観察して自分自身について大 きな気づきを得るのは、このような時である。自分のくせやありがちな行動について、人から以前言われたこと、その時は猛然と自分が反発した助言を思い出す。しかも、それが正しかったことに今、やっと気がつくのだ。「そうか、プレッシャーがかかった時の私の行動は、こんなだったのか」と言いたくなりさえする。 こうして、相手に罪悪感を持たせる犠牲者、よそよそしい傍観者、批判的な尋問者、恐怖を与える脅迫者のどれかを、自分の中に見るのだ。それがどれであれ、他人のエネルギーを支配する自分のやり方にはっきりと気づく、という体験をするのである。(中略)ここで一つ、疑問が生ずる。こうした態度や行動は、どこで始まったのだろうか?そして、それに対して、私達は何ができるのだろうか?(P124)

幼い頃の両親、兄弟などをまだ責めずにいられない自分がいるとすれば、それは責めること自体が、コントロールドラマだからである。虐待された体験談をして同情やエネルギーを勝ち取ろうとするか、自分の傍観者や尋問者のドラマを合理化しようとしているのだ。目分自身を過去から解放しないと、内なる神のエネルギーとのつながりを十分に追求できないのは、このためである。人を非難すれば、必ず昔のドラマへと振り戻されてしまい、それ以上エネルギーを拡大し続けることができなくなってしまうのだ。(P127)

許すことだけが、何回もくり返している無駄なドラマに終止符をうつことができるのだ。(P127)
セラピストの多くは、私達が非難しているすべての人に許しの手紙を書くように勧めている。別に、その相手と会う必要はない。手紙を書くという作業は過去をしめくくり、新しい人生を始めるために空気をきれいにしてくれるのだ。許しは私達が獲得したばかりの観察者としての意識を、さらに強化する。許しで大切なことは、すべての人がその時その人にできた最高のことをしたのだということを、認めることなのである。(P127)

ここまで来ると、コントロールドラマを効果的に手放すことができるようになる。すべきことをきちんと行なって、いつものドラマに自分を押し込めていた過去に対する姿勢を克服すれば、私達は霊的な自己を完成して、社会に規制された自己を捨て去ることができるのだ。この意識状態になると、自分の行為や人生を観察者の立場から見ることが簡単にできるようになる。そして、起こってくる事を客観的に、しかも冒険を愛する気持を持って信頼して、見守るようになる。こうなれば、偶然の一致のメッセージを理解し、それに従うことは容易になり、どんなにストレスの強い状況でも、注意深くいられるように。なる。(P128)

0 件のコメント:

コメントを投稿