「(中略)なぜ、愛の喜びや陶酔感が終わり、急に争いになるのか、ずっと不思議でしたが、今、その謎がとけたのです。それは二人の間のエネルギーの流れの結果です。まず恋が芽生えると、二人は無意識のうちに愛を与え合います。二人の気持ちは高まり、気持ち良くなります。『恋に落ちた』状態というのは、信じられないほど、気持ちが高ぶるものです。ところが残念なことに、こうした気持ちが恋の相手から得られるものだと期待すると、宇宙のエネルギーから切り離されてしまいます。そしてますます、エネルギーを相手から得ようとします。ただそうなると、エネルギーが十分にないように感じて、お互いにエネルギーを与え合うのを止めてしまい、自分のコントロールドラマに逆戻りしてしまいます。そして、相手をコントロールして自分流のやり方でエネルギーを奪い始めるのです。ここに至ると、二人の関係は普通の権力闘争のレべルに落ちてしまうのです」(P306)
「(中略)家庭でのエネルギー闘争のために、私たちはみな、大切な心理的プロセスを完成できませんでした。つまり、自分の中の異性を統合できなかったのです」「自分の何ですって?」「私の場合は」と彼女は続けた。「自分の中の男性を統合できませんでした。あなたの場合は、女性的な面を統合できていません。私たちが異性に中毒してしまうのは、この異性のエネルギ-をまだ必要としているからです。内的な源として私たちが汲み取ることができる神秘的なエネルギーは、男性と女性をかねそなえています。最終的には私たちは完全にその源に全面的につながることができますが、進化を始ぬたばかりの時には、気をつけなければなりません。統合のプロセスは時間がかかるからです。女性か男性のエネルギーを求めて、早まって人間のエネルギー源とつながってしまうと、宇宙からのエネルギーをさえぎってしまうのです」(P307)
「第八の知恵によれば、初めて進化し始める時、私たちは自動的に異性のエネルギーを受け取り始めます。それは宇宙のエネルギーから自然に入ってきます。しかし用心しなければいけません。もし、このエネルギーを直接与えてくれる人が現れると、私たちは真の源から自分自身を断ち切って、退歩してしまうことがあるからです」(P311)
、まず最初に、私たちは自分自身で完全な円にならなければなりません。宇宙とのつながりを安定させる必要があります。それには時間がかかります。でもそのあとはこうした問題に二度と巻き込まれません。つまり、写本のいう『高次の関係』を持つことができるのです。」(P311)
「しばらくの間、一目惚れに抵抗して下さい。それに、異性とプラトニックな関係を築くことを学ぶのです。そしてそのプロセスを覚えて下さい。自分自身を完全に明らかにする人、つまり自分は何を、なぜ、どのように行っているか、あなたにはっきり話せる人たちとだけしか、こうした関係を持ってはいけません (中略)自分の中に、相手を持つようになるのです。そのあと、さらに成長すると、あなたに本当にふさわしい特別な恋愛関係を見つけることが出来ます」(P312)